vol.6 永遠について

forever、って一番好きな英単語かもしれない。


blueも好きだけど。


なんでかっていうと、ロマンティックだから。

なんでロマンティックかというと、「もうどうしようもないから」っていうか。

「果てしない」から。

神話っぽいし。


シーズンオフの海。

夕暮れのちょっと前の時刻に行った時、

海辺の方からもう風っていうか、

大量の空気が大移動してるって感じで、

そこらじゅうがぶわああああって。


私の全身はそれをモロに受けて、髪も服も、足首から耳たぶまで、

全部が風に包まれた時、

なんかもう「嗚呼..」っていうか、

永遠性を感じたのを覚えてる。


この「包まれてる」感がひょっとしたらキーなのかも。

胎児回帰っていうか。

私個人の、っていうより、人類として、一つの生命として

この地球っていうなにがどうして発生したのかよく分からん場で

確かに息づいているこの鼓動が存在している事実。


これはどこから来て紡がれたのか?


考えても調べても分からない、

ただ勘というか予感というか共鳴みたいなのが頼りで、

何かのきっかけでそれが呼応して、ハッ、と思うみたいな。



ハッと思った時にはもう日は暮れてて

あんだけ良い感じだった風もただの結構ガチで寒いだけの冷たい風になってて

さむ!って思ってとっとと引き上げて

ロマンティックもくそもない感じだったりして

あの良い感じってのは一日のほんのちょっとの時しか

現れないものなんだなあって。


そういうタイミングみたいのもあるとは思う。


んで帰り道、大切な人にlineで連絡するっていう。

永遠もいいけど、現実も全然大事。


~fin~

0コメント

  • 1000 / 1000