王宮で暮らすとして
天井は広く
真っ直ぐの廊下に、厳粛な装飾
王の居る建物なのだから
そこに暮らすとして
気楽なポジション、つまり子息だとする
そういう自分を考えてみると
とても楽しい暮らしに思える
それなりの風貌で
建物内を闊歩する
上の階からの眺めは良いと思う
兵士の鎧が廊下にあって
祈る部屋、曾祖父の絵が額縁に
たくさんの人が座れる長い食卓に蝋燭
良いベッドで横になったり
鳥のさえずり
ここまではいい。
教師役が来て、あれこれレッスンしろと
行儀よくしろと
出来の良い兄や姉と比べられて
スマホもないし
ぎっしり満足チョコミントもない
つけ麺もないし。
なんもない。
だから
王宮で暮らすのも別にそんなに
めっさ良いって訳じゃない。
~fin~
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