もしも海に行って太陽の光が沖の方で
きらきら反射してなかったら楽しくないと思う。
何割かはあのきらきらを見に行っているようなものだと思う。
あれを見て「うむ」って。
シーズンオフにふいに海に行った事あるけど、「うむ」ポイントはその光、風、砂の感触、波の音とかそんなもんだったから、着いた瞬間「「「うむ」」」って同時に何個も思って、そんで「よし、帰(けぇ)るか」って思ったもの。
小舟で川下りして、進み続けるすぐ隣の水面で延々と光がきらきらしているのを
「永遠に見ていたい」
と思ったの強く覚えてる。
写真に撮ってみたけどぜんぜん写真に映らないそれ。
それをロマンティックと呼ばずしてなんと呼んだらよひのか。
海に泊りがけで行った夜、適当に通りかかった岬のような所にふと迷いこんでみたら
煌々と月が輝いていて。
夜の海にあふれんほどの光を浴びせていた光景、
ちょっとしたモンスターの出現という感じだった。
現代以前の人達はあれをもっと周りに電灯とかがない状態で目の当たりにしていたのだから、さぞ見えないものを見たり感じたりしただろうと想像に難くない。
ああいう、光の筋みたいな事を指す言葉はなんぞと検索してみると
光の道
乱反射
落輝
..
どれもこれも写真に撮ったような味気無さで、まったくあのやばさが捉えきれてない。
MÅNGATAってスウェーデン語は、水面に映った月光の筋を表した言葉らしいけど静かすぎる。
私にとってあのきらめきはもっとうるさくて、やかましくて、うっとおしいくらい、こちらに何かを投げかけてくる。
アピールしまくってくる。
だから、あの光を目にするとボヤボヤしてられない、っていう気持ちにさせられる。
まったり眺めて綺麗ねえなんて悠長な事言ってられない。
時にロマンティックはひどく性急でエネルギッシュなものだと思うのです。
恋も..
~fin~
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